デュビアといえば、「俵型でプリプリしてて、しっかりと厚みがある」という印象があるかと思いますが、たまに丸くて厚みのない平べったいデュビアがケージの中にいませんか?これを扁平(へんぺい)と呼びます。
今回はデュビアが扁平になる原因や対策、見直すべきポイントなどを解説していきます。
扁平デュビアとは?
正常なデュビアは、俵型で丸々としていて厚みがあり、ズッシリとしています。それに対して扁平デュビアは丸くて薄く平べったい個体です。
扁平デュビアは俵型の健康体のデュビアと比較すると寿命も短めです。ただし、扁平は病気が原因ではないので、一緒に飼育しているだけで他のデュビアに扁平が移るということはありません。
デュビアが扁平になる原因
では、同じように飼育しているデュビアなのに、なぜ扁平個体ができてしまうのでしょうか?実は、デュビアが扁平になる科学的な原因はわかっていません。ただ、実際に飼育していると、「これが原因ではないか?」と思い当たることがいくつかあります。
栄養不足
餌をあまり食べない小食な個体は扁平になる傾向があると感じます。小食だと栄養が足りずに扁平になってしまう可能性があります。
水分不足
デュビアは野菜や果物中心の餌を食べるため、餌から水分も摂取します。あまり餌を食べない個体は、栄養不足だけではなく、水分不足にも陥ります。
脱皮直後
脱皮直後のデュビアは柔らかく、一時的に体型が崩れます。このタイミングで偏平になるデュビアは、脱皮直前の栄養不足・水分不足が影響しているように感じます。脱皮直後の扁平は一時的なので、時間経過とその後の餌の食べ方によって、元の俵型の体型に戻ることがほとんどです。
加齢
老いたデュビアはだんだんと扁平になっていきます。これは仕方がないことなのかもしれません。
扁平は遺伝する?
「扁平個体から生まれるデュビアは扁平になる」という噂は聞いたことがあります。昔は扁平は遺伝すると考えられていたようですが、今ではあまり関係ないと考えられています。実際、扁平デュビアからも普通の個体が生まれますし、健康体でも扁平デュビアが生まれます。親デュビアが扁平でも健康体でも、一定数は扁平個体が出てしまいます。
とはいえ、「扁平と遺伝は全く関係ない!」とハッキリと証明されたわけでもありません。扁平個体を見つけたら取り出して下記で紹介する対策を施してみましょう。
扁平個体を出さないためには餌の見直しを
餌不足、または餌をあまり食べないことが原因で扁平になってしまった個体は、餌を見直すことで餌の食いつきが良くなることがあります。また、野菜や果物を中心の餌にして、水分もしっかりと摂らせます。そのためには餌は毎日交換し、常にフレッシュな餌を与えることが必須です。餌の交換の際には前日の餌を全て回収して、新しい餌を与えます。栄養&水分豊富な餌をしっかりと食べれば、俵型のデュビアに戻ることも可能です。
まとめ
「デュビアは丈夫で雑食だから、餌さえ与えれば放置してても勝手に育つし増える」と思っている方も多いかもしれません。確かに餌と温度・湿度の管理をしていれば、デュビアは育ちますし増えます。でも餌の栄養バランスや食いつき具合をしっかりと確認しないと、扁平なデュビアが増えてしまう可能性があります。
かわいい動物には、プリプリで食べ応えがあるデュビアを食べさせてあげたいものですよね。デュビアの餌はデュビアの成長や大きさだけでなく、それを食べる動物にも影響するので、扁平個体が気になっている方は、今一度餌や水分を見直してみましょう。